【要約】本当に大事なことを見極め最高のパフォーマンスを出す方法、エッセンシャル思考とは?

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仕事でも家庭でも何でも引き受けてしまい、なんかどれも中途半端でなかなか結果が出ないなと悩んでいませんか?

実は相手との関係性などを考えて、ノーと言えず本当に重要なことを見極めずになんでも引き受けてしまい、エネルギーを分散させているからなんです。

なぜならエネルギーには限りがあり、分散すればするほど一つに対してのエネルギー量は減ってしまうからです。

自分も今回紹介する「エッセンシャル思考」を読むまでは、とりあえず引き受けることが一番良い考えだと思っていましたが、その考えは選ぶという選択肢を放棄していることだと気が付けました。

この記事では「エッセンシャル思考」で紹介されている内容の中から自分が独断と偏見で厳選し、紹介します。自分の体験共に、考え方や落とし込み方を紹介していきます。

読んでいただけると日々のみなさんの生活にエッセンシャル思考を落とし込み最小の時間で成果を最大にするヒントが得られます。

皆さんの今後の仕事、プライベートに余裕が生まれ、よりよい生活が送れるようになれると思います。

エッセンシャル思考とは?

まず、エッセンシャル思考と聞いてみなさんあまり聞きなれない言葉だと思います。端的に言うと重要なことを見極めて選択するという考え方になります。

エッセンシャル思考の生き方とは「今自分は正しいことに力を注いでいるのか?」絶えず問い続けることです。

エッセンシャル思考の狙いはより多くのことをやり遂げるのではなく、正しいことを行うことです。

少なければよいというわけではなく、自分の時間とエネルギーをもっとも効率的に配分し、重要な仕事で最大な成果を上げるのがエッセンシャル思考の考え方です。

この二つの図が非常にわかりやすいのではないでしょうか?左の図が非エッセンシャル思考の考えで頼まれごと、やらなければいけないことをすべて引き受けてしまっているエネルギーの使い方です。

逆にエッセンシャル思考は右の図になります。エネルギーを重要なこと一つに集中させているので線が真っ直ぐ長くなっています。

この右の図のようにエネルギーを重要なものに集中させることがエッセンシャル思考の考え方になります。

みなさんも仕事上で取り掛かっている仕事はあるのにそのうえで他の仕事を頼まれて仕事がなかなか進まなかった経験があるのではないでしょうか?

そんな状況を打破できるのがエッセンシャル思考になります。

エッセンシャル思考の基礎となる考え方とは?

  • 選択
  • ノイズ
  • トレードオフ

この3点になります。

選択

時間とエネルギーの使いわけ

ノイズ

世の中の大半はノイズであるため、何が重要か正しく見極める必要がある

トレードオフ

意味は何かを得ると別のなにかを失うこと

すべてを手に入れることはできず、何もかやることは不可能である。どうやって全部終わらせようかではなく、どの問題が一番大事かを考えましょう!

この3点からもわかるように全部にエネルギーを使うのではなく重要なものを見極めて集中して使う。次に重要なものにエネルギーを使うために捨てる技術について紹介します。

正しく減らすための技術とは?

  • 見極める技術
  • 捨てる技術
  • しくみ化の技術

この三つの技術がエッセンシャル思考の考え方になるための重要な考え方になります。次の章からはこの3つの技術を詳しく紹介していきます。

見極める技術

見極める技術とは?

エッセンシャル思考の人はそうでない人より多くの選択肢を検討する。

なんでも引き受けてしまう人は何も検討していないということ。あらゆる選択肢を検討して重要なことを引き受ける。見極めることが非常に重要です。

見極める為にはどうすればよいのか?

選ぶ基準を明確する

どうすれば最高の結果が出るのかを考え、多くの時間をかけ選択肢を吟味し、意見を聞き、話し合い、熟考します。その結果少数の本質的なことを見極めようとします。

これも多くの人が該当するのではないでしょうか?上司、同僚から仕事を頼まれてとりあえず引き受けてしまう。これは自分も仕事上で思い当たります。とりあえず引き受けてから考えようと思っていました。ただその結果期限などに追われてしまうこともありました。

エッセンシャル思考は、このなにも検討しないで引き受けることをせず見極めるための環境を作ることが重要だということです。

見極める技術の為の具体的な方法
  1. 考える時間を取り戻す
  2. 自分自身という資産を守る
  3. 90点ルールを取り入れる

1.考える時間を取り戻す

考える時間、重要なことを見極めるために必要な時間になります。ここで少し考えてみてほしいのですが、みなさん、最後にゆっくり座って考えたのはいつだったか思い出せますか?

現在ではどんな時間でもみんなスマホやパソコンを見ているので退屈な時間考える時間はないのではないでしょうか?退屈を駆逐した結果、考える為の時間も奪われていると思います。

逆説的な話になりますが、仕事が忙しくなればなるほど考える時間を確保する必要があります。みんなが考える時間がない生活を送っている中、その生活にノーといい考える時間を意図的に作るこの考え方がエッセンシャル思考のために必要なことになります。

2.自分自身という資産を守る

資産というとみなさんお金や物をイメージするのではないでしょうか?ただそういった資産を作り出すためには自分自身といった資産が元手になります。

自分自身という資産を守る為に必要なのが睡眠になります。睡眠は生産性の敵だと思っている人が多くいると思いますが、パフォーマンスを最大限に高めてくれるものです。

自分に置き換えて考えてみても睡眠不足の時は頭の回転も鈍く生産性は落ちているなと感じます。睡眠不足を解消するためにはナイトルーティーンが重要になります。今後の記事でナイトルーティーンについても解説します。

睡眠時間は可能なら8時間取るように心がけてください。1時間夜更かしして作業するならその1時間を睡眠に当てましょう。

睡眠に対する考え方も非エッセンシャル思考の人は睡眠を一種の義務として考え、ただでさえ忙しい中なのに更に時間を食いつぶす邪魔者だと考えます。

逆にエッセンシャル思考の人は睡眠を武器だと考え自分の力を引き出すために活用しています。睡眠に対する考え方の違いが自分自身という資産を守ることに繋がり生産性を高めることにもつながります。

健康第一ということですね!

3.90点ルールを取り入れる

90点ルールとはどんなものか、最重要基準を一つ用意してその基準に従って100点満点で評価する。ただし90点未満のものはすべて0点と同じ扱いをします。

このルールを取り入れることで60点や70点の中途半端な点数に惑わされることなく選ぶことが出来ます。

このルールは先程説明したトレードオフを強く意識させる方法でもあります。厳しい基準をもうけることで必然的に大多数な選択肢を却下することになります。

これはみなさんに自由を与えてくれます。どんな自由かというと自分自身で選ぶという自由になります。仕方なく選ぶにではなく、選びたいから選ぶ自由です。

捨てる技術

捨てる技術とは?

出来る人はノーと言える「これは自分の仕事ではないといえるのだ」

不要なことを捨てるには誰かにノーと言わなければならない

もしも選択の権利を放棄するなら、他人があなたの人生を決めることになる。自分でこれを捨てると決めなければ他人があなたの大切なものを捨ててしまうだろう。

不要な物を捨てれば、必要なことをするための余裕が出来る

見極めるために必要な、捨てる技術これが難しい。断ったら相手にどう思われるか仕事であれば上司、同僚からの評価、プライベートなら友達と気まずくなってしまうかもしれない。

こうした気持ちが判断を鈍らせます。ただ、その場の空気的には引き受けた方が気持ちは楽かもしれないが、長期的に考えると後悔がまとわりついてしまいます。

自分もノーというの苦手です。(笑)今までは仕事を振られたり、飲みの誘いであったり他にやりたいことがあり断りたいけど関係性が…と考えなかなか断ることが出来ませんでした。

そこで上手に断るいくつかのコツを一緒に見てみましょう!

捨てる技術の為の具体的な方法
  • 上手にノーという技術を身に付ける
  • 過去の損失を切り捨てる

1.上手にノーという技術を身に付ける

ここではいつもみなさんが考える断り方と少し違った方法を紹介します。

  • 判断を関係性から切り離す
  • トレードオフに目を向ける
  • あいまいなイエスはただの迷惑
判断を関係性から切り離す

誰かに何か頼まれごとをされたときそれを関係性の問題だと思ってしまいます。頼みを断ることが相手を拒絶することになってしまうと考えてしまいます。この2つを切り離して考えることが必要になります。

トレードオフに目を向ける

断ったら相手にどう思われるかを考えてしまうように、イエスと言ったら自分は何を失うのかに焦点を向けます。「もしもこれを選んだら、別のもっと価値のあるものが出来なくなる」ということです。非エッセンシャル思考のすべてやることは不可能である。

あいまいなイエスはただの迷惑

何かを依頼した人ならわかると思いますが、あいまいなまま引き延ばされるより、はっきり断られる方がずっといいと思います。あいまいなまま引き延ばすぐらいならはっきり断った方が良いということです。

ノーと断ることに対してのを考え方、見方を変えることで他の価値を見出すことが出来たり、相手の労力を減らすことにも繋がります。

判断を関係性から切り離すこの考えはなかなか難しいと思いますが、この思考が出来るというのは自分に置かれている状況をしっかり見極め重要なことを判断できるということです。

2.過去の損失を捨てる

過去の損失を捨てることがなぜ難しいか、難しさにはサンクスコスト(埋没費用)という心理的バイアス(先入観)があります。

みなさんもこんな経験が一度はあるのではないでしょうか?

UFOキャッチャーにこんなにお金を使ったのだから途中でやめられなかったり、別れた方がいいとわかっていても、うまくいかない相手と関係を切ることが出来なかったりと…

お金や労力をかければかけるほどやめられなくなるのがサンクスコストになります。

この思考の解決策もエッセンシャル思考にあります。エッセンシャル思考の人はこんな感じで考えます。

  • 「もしもまだ1円も払っていないとしたら今からこの企画にお金をかけるだろうか?」
  • 「今これをやめたら何に時間とお金をつかえるだろうか?」
  • すすんで損切りをする

サンクスコストの心理バイアスの沼にはまったらこの考えを思い出してほしいです。

高いお金や労力をかけたら使ったり続けないともったいないと思うのはしょうがないことです。ただその気持ちに流されて続けてしまうと、既に支払った無駄にだけでなく更なる無駄を生むことになります。

自分の失敗を認めたとき、初めて失敗は過去のものになる。失敗した事実を認めない人はそこから抜け出せない。

失敗を認めるのは恥ずかしいことでない。失敗を認めるということは自分が以前よりも賢くなったことを意味するのだから。

人は損失を避けたい習性があります。自分もここまで時間、お金をかけたのだからやめられないと思ったことあります。ただ、そういう時は続けてもうまくいかず大体は後悔することになります。

諦めが肝心という言葉もあるぐらいですからね!

しくみ化の技術

しくみ化の技術とは?

何かをやり遂げるためには強い意志が必要だとよく言われる。

だがエッセンシャル思考の人のアプローチは違う。努力と根性でやり遂げるのではなく、すんなり実現するような仕組みを作るのだ。

無駄な作業に費やす時間が減る分じっくりと計画を立てて事前に障害を取り除くことが出来る。

何事も気合や根性、意思だけで乗り切ろうとするのは難しいことです。準備もままならない状態で始めるとトラブルにあったり、予想外のことが起きたとき、対応が難しくなります。

そのために実行までのしくみ化の具体的な方法を紹介していきます。

しくみ化の技術の為の具体的な方法
  • バッファ 最悪な事態を想定する
  • 前進 小さな一歩を積み重ねる
  • 習慣 本質的な行動を無意識化する

1.バッファ(ビジネスシーンだと時間、予算、人員、在庫などに対する余裕や予備のこと)が行動するうえでとても大事なことです。要するに余裕を持った行動が大事ということです。

多くの人は希望的観測に従って行動してしまっているのではないでしょうか?自分もこの仕事は今週は余裕があるから先延ばしにしたときに限って他の仕事が来たり緊急性の高い事柄が起き、残業しないといけなくなることがありました。

エッセンシャル思考の人は最悪の事態を想定し、準備と計画に全力を注ぎます。万が一に備えてバッファを取り予定外のことがあってもペースを取り戻せるようにしておきます。

2.前進 小さな一歩を積み重ねる

初めにも紹介した通りエッセンシャル思考の人は重要なことを見極めます。小さな一歩を積み重ねるの意味もなんでもいっぺんにやろうとはせず小さな成功を積み重ねます。地味でも着実に勝ちに行きます。

ここで心理学の研究でのことですが、人間のモチベーションに対して最も効果的なのは「前に進んでいる」という感覚だそうです。

やったことが反映されるとやる気に繋がり続けられることが多かったです。これは自分も経験があり、ゲームが当てはまります。昔ハマっているときは一日中やっていたこともありました。(笑)今はこの考えを別のことに使えてるのでゲームは卒業できました。(笑)

ゲームはやったらやっただけ成長が可視化されて実感しやすいこと。これがやめられなかった理由だと思います。

この前に進んでいる、成長している感覚をビジネス、学びにも応用していくことが自己成長を長く続けること、モチベーションを保つ秘訣だと思います。

3.習慣 本質的な行動を無意識化する

習慣は妨害に打ち勝つための大きな武器になります。本質的な目標に向かう行動を習慣づけてしまえば、無意識のうちに目標を達成できます。

エッセンシャル思考の人は重要なことをやり遂げる為に日頃から習慣にします。習慣のもう一つのメリットはいったん脳に回路が作られるとそれまでの思考や判断を無意識に行えるようになり、使っていた領域を別のことに使えるようになります。

判断するという行程をスキップすることが出来るイメージです。過去の記事で習慣の身に付け方についても書いていますのでもしよろしければご覧ください。

最後に…

今回はエッセンシャル思考を紹介していきました。すべてを一度に変えることは難しいと思うので一つでも参考になって頂けたら幸いです。

この本に書いてあった言葉で印象的だったのは、2つあり1つ目が「自分で優先順位を決めなければ他人の言いなりになってしまう。」他人に流されて選択してしまえばあなたにとって本当に大切なことを犠牲にしてしまう人生になってしまうのだと感じました。

2つ目が「選ぶ能力は誰にも奪えない。ただ、本人が手放してしまうだけだ。」これも先程の言葉に通ずるもので自分で選択することが本当の意味で自分の人生を生きることなのではないでしょうか?

この本ではもっと具体的なエッセンシャル思考の考え方が載っています。興味を持っていただいた方はぜひ手に取ってみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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